好きな練習と役に立つ練習は違う。

https://youtu.be/9OtBqLoCkfI?t=1650

ユーチューブでこの番組は定期的に観ているのですが、今回の世界トップクラスのマラソン指導者が中学生を指導するという内容は非常に面白かったので、お時間がある方は最初からご覧になってください。

マラソン強豪校というわけではない普通の中学校の生徒を相手に数週間の指導でぐんと成果を伸ばしました。印象的だったのが、この「好きな練習と役に立つ練習は違う」という会話のシーンです。私は生徒にこの教室で学べる分野は何よりも楽しいということを最初に教えます。細かいテクニックや取組む姿勢よりも、まずはこの分野ができると楽しいんだよ!ということが伝わったら90%は成功していると考えています。

こないだ生徒のお母さんと立ち話で、幼児期から7年続けたピアノを止めようか検討しているとの話が出ました。私は勿体無いからもう少し続けてみてはどうかと答えました。まず、7年という歳月を子どもが一つのことを継続して取り組んだことが最大の評価すべきことと、後少しの時間を掛けたらもう少し音楽との距離が縮まりそうな雰囲気はすることをお伝えしました。ただ、なかなか本人のモチベーションが上がらないとのことで、これは何の分野でもそうですが教本どおりにこなす、与えられた期間内で課題をクリアする、指導者から言われたことを実践するだけでは中級の壁は越えられないことに起因してるものと推察します。

この段階では何を差し置いてもまずはその分野を楽しむことが出来るようなトレーニング方法を確立することが一番大切な期間のような気がします。じゃあ、それはどうやったら楽しめるようになる???と問われると一言では答えられませんが、楽しむという人間の根源的な感覚って個人差もあったりで難しいですよね・・・。これは冒頭の「好きな練習」と「役に立つ練習」よりももっと前の段階で「楽しむ練習」という長い助走期間だと私は認識しています。ここを越えると動画の指導者がいうように苦しいことを自ら選んで乗り越える期間に突入するのではないでしょうか?小学生の間くらいは長い助走期間だと割り切っても私はいいと思います。

当教室は幼児期から音楽に触れている生徒も多いのですが、「演奏力」以外でも音楽を通して得られたであろう能力として、「集中力」や「読解力」や「取り組む姿勢」は高学年になるころには一目瞭然で違いが見えてきます。難問にぶち当たっても30分でも1時間でも思考し、 分からないからといってイライラしたり落ち着きがなくなることはなく、高い知性や人間性や精神力の強さは一つの要素として音楽教育が育んだものだとよく分かります。

その生徒がピアノを続けるか止めるかは分かりませんが、現時点で物事に取り組む姿勢や性格が良い子に育っていることは間違いありません。この先も音楽で培った能力を活かして成長していくはずです。そして、私はその生徒のお母さんの惜しみない努力と愛情を注いだ子育てにこそ拍手と敬意を送りたいと思います!

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